フローライト/Fluorite

フローライト/Fluorite

宝石名 フローライト


 

基本データ

項目 内容
鉱物名 フローライト
英名 Fluorite
化学組成 CaF₂(フッ化カルシウム)
結晶系 等軸晶系
モース硬度 4
比重 3.0〜3.2
屈折率 1.43〜1.44
複屈折率
光学性 等方性
光沢 鈍いガラス光沢
劈開 四方向(八面体面)に平行、完全
断口
多色性
主な産地 中国、メキシコ、イギリス、ドイツ、スペイン、フランス、ナミビア、南アフリカ
一般的な処理
誕生石

 

特徴

フローライトは等軸晶系に属し、立方体の結晶として成長しやすいことが大きな特徴です。

赤と黒以外の色を持つと言われるこの石は、同じ結晶内で複数の色が帯状に現れるものもあります。
このような色帯は、結晶の成長に伴って生じたもので、立方体の結晶面に平行に現れます。
モース硬度は4と低め。また八面体方向に完全な劈開をもつため、美しい反面、衝撃には弱く、ジュエリーでは取り扱いに注意が必要な石です。
通常硬度6以下の石は耐久性を考慮してカボションカットを選択することが多いのですが、それでもカット石にフローライトは多くあります。
それはこの石の美しさや透明感、また色帯の面白さが原因なのです。

 

色彩と印象

様々な色を持つフローライトですが、色の出方は割と穏やかです。
鮮烈に主張するというより、紫から青、緑へと、ひとつの色がもうひとつの色に静かに溶け込んでいくような印象があります。
紫は、少し離れた場所から物事を見るような静けさ。
青は、感情を冷まし、考えを澄ませる冷静さ。
緑は、張りつめたものをゆるめ、呼吸を整えるようなやわらかさ。
それぞれの色がぶつかり合わず、結晶の中で層として共存しているところに、フローライト独特の美しさがあります。
華やかな石が「自分を前に出す光」だとしたら、フローライトは、自分の中を静かに整えて、本来の輪郭を取り戻す光。
目立つための色ではなく、混乱した心や散らかった思考に、余白をつくるような色彩です。

 

考察

フローライトは、答えそのものを与える石ではなく、答えを出せる状態へ戻す石だと思います。
考えが多すぎる時、人の意見や情報に引っぱられている時、私たちは判断力を失うのではなく、判断に必要な静けさを失っています。
フローライトの淡い紫、青、緑は、気持ちを煽る色ではありません。紫は少し距離を取って全体を見る視点、青は熱を冷まして考えを澄ませる感覚、緑は張りつめた内側をゆるめる余白を思わせます。
だからこの石は、「もっと頑張りなさい」と背中を押すよりも、まず余分なものを脇へ置きなさい、と伝えてくるようです。
今すぐ決めなくていいこと。誰かの期待に応えようとしているだけのこと。本当は自分がもう答えを知っていること。
それらを静かに分けていくと、次に何をすべきかは自然に見えてきます。フローライトは集中力を高めるための石というより、自分の感覚と知性を一致させ、本来の判断へ戻るための石として扱っています。

 

お見立てで現れる人物像

  • 考えが多すぎて判断できなくなっている方
  • 人の意見や情報に引っぱられ、自分の軸を失いかけている方
  • 思考を整理し、内側に余白をつくりたい方
  • 自分の感覚と知性を一致させたい方
  • 静かに自分の本来の判断を取り戻したい方
  • 混乱した心や散らかった思考に、落ち着きを取り戻したい方
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